―トヨタコネクティッドに入社を決めた理由は?

「未来のモビリティ社会」を自分たちで作っていくことにわくわくしたからです。私は新しいものに触れることとモノづくりが好きで、反対に、大人数組織にありがちな動きにくさがストレスでした。そのため、企業規模の大きすぎないIT系企業を中心に就職を考えていました。トヨタコネクティッドのことを知ったきっかけは当社のインターンシップです。インターンシップを通じて、IT×クルマの可能性に大きな関心を抱きました。モビリティ社会は100年に一度の変革期を迎えていると言われておりますが、どのように変革していくのか、まだ曖昧な部分があります。トヨタコネクティッドは「未来のモビリティ社会の創造」に挑戦し、MaaSなど新しい分野の事業に取り組んでいます。当社では新しいアイデアをゼロから形にしていくことができると思い、入社を決めました。

―学生時代からアイデアを形にしていくということが好きだったのですか?

学生時代は、「にっぽんど真ん中祭り」を中心に活動するよさこい踊りのチームに所属し、その演舞作品作りに力を入れていました。私が所属したチームでは、衣装、振り付け、演出や舞台装飾まですべて自分たちの手でつくっていました。その活動の中でアイデアを形にすることの面白さを感じました。

―アイデアを形にできた経験はありますか?

演舞作品の演出や大道具を作る際に、さまざまなアイデアを形にする経験ができました。
大きな幕に建築物の設計図を模した絵を描き、設計図の元に人々が集うという演出。「夢のような世界」「虹」「鳥」を表現した、虹色のリボンがついた鳥のように動く大道具「とりぼん」。演舞に勢いをもたせる、旗をもって踊る振り付けなど、たくさんのものをつくりました。 このような活動が楽しくて、自分はアイデアを形にすることが本当に好きなのだと実感しています。

トヨタコネクティッド2020新卒社員3人目インタビュー写真01

―アイデアを形にする際に反対されたことや、困難にぶつかったことはありますか?

時間と人手の制約が理由で道具作りを他のメンバーから反対されたことがあります。
にっぽんど真ん中祭りでは、パレード形式の演舞での審査があり、自分は音響を乗せたトラックの単管と装飾の設計も担当していました。その装飾は加点対象となるのか曖昧で、どれだけのコストをかけられるかという問題がありました。自分としては、その製作に参加してくれた踊り子のモチベーションが高まることで演舞そのもののパフォーマンスも向上すると考え、高いクオリティを目指しました。しかし評価点に入るか分からないものに高いクオリティをかけるのは時間的にも難しいのではないかという反対を受けました。その反対を説得するのは難しかったです。説得の仕方としては、設計の段階で、自分の求める完成度の手前に、時間が厳しければそこで完成とする妥協点をいくつか提示しました。

―最終的に、納得いくものを完成させることができたのですか?

はい。求めたクオリティのものを作ることができました。
工夫としては、メンバーの力を引き出すという点に重きを置き、仕事の割り振り方やチーム分けで最適なものを考えました。具体的には、細かい作業が得意な人には集中して取り組めそうな仕事をお願いしたり、設計書の理解が早く指導力のある人には設計書ごと渡して第二の司令塔になってもらったり、ゼロからデザインを考えることが好きな人とそれを形にすることが好きな人をチームにして、細かい設計を定めずに仕事をお願いしたりしました。すると、当初の想定よりも早いスピードと高いクオリティで製作が進み、余裕をもって完成させることができました。場のリーダーとしてメンバーの力を引き出すことで、みんなが楽しくモノづくりをしてくれたと思います。お祭り当日は、完成した音響トラックが自分たちを先導する様子を見て涙してくれる人もいました。

―やはり、完成させることにやりがいを感じましたか?

完成させることにはもちろんやりがいを感じるのですが、自分だけでなくて関わってくれた人が涙してくれたというところが、一番の思い出というか、自分の心が動いた瞬間でした。それ以来、仲間は大切にしたいと思っています。

トヨタコネクティッド2020年新卒3人目インタビュー写真02

―入社後に感じているギャップはありますか?

先進的な事業をやっているわりに、アナログな作業が多いですね。会社内で完結する作業でも紙を使っていたり、同じ内容の入力を複数回しなくてはいけないなど、いまどきじゃないなと感じることがあります。しかし、変化に柔軟であろうとする風土があるので、これから自分たちで変えていけると思います。あとは、自分と周囲の実力の差をひしひしと感じますね。ITの知識が足りていなくて話の理解が遅かったり、資料の作成が締め切りに間に合わなかったときがありました。それからは、わからないことをその都度調べたり、資料作成が早い人のものを参考にしてフォーマットを作ったりしています。
ただ良いギャップとして、周りの人間力が高いと感じます。やることが複数重なって大変なときもあるのですが、そんなときに困っていないか気にかけてくださったり、自分がこれからどういう勉強をしていったらいいかという相談を受けてくれる方がいます。 苦労して工夫することに対しては抵抗がないので、そういった周りの方から貪欲に知識・考え方を学びつつ、学ぶだけでなく自分でやってみるマインドでチャンスをつかんでいきたいと思います。

―今学んでいることはありますか?

プレゼン資料の作成術やプログラミングを学んでいます。
具体的には、参考になる本を見てパワーポイントのフォーマットを作ったり、本とネット記事を見てプログラミング(Pythonなど)を勉強しています。そうした勉強を通して、アイデアを形にする「企画力」や「開発力」を向上させて、いずれはモビリティ社会で暮らしている人の生活がもっと便利になるようなサービスを自分の力で作っていきたいと思います。

学生時代にアイデアを形にすることの面白さと難しさを知り、入社後は周囲の知識・考え方を吸収しようとする柔軟な姿勢で成長を続けている。
「未来のモビリティ社会」の実現に向け、その熱意と柔軟さを発揮してくれることを期待したい。

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