先行企画部 Atsushi.I
生物学からITへ
目の前のデータを解明していく
おもしろさは共通
大学時代は、生物学を専攻していました。「自分が生きている」という目の前の事実を解明していくことにおもしろさを感じ、特にDNAについて研究をしていました。多くのデータから仮説を立てて結果を導く手法は今の仕事につながっています。
データ解析の仕事がしたいと思うようになったのは、大学3年のときです。大学が提供する「サイエンティスト養成プログラム」に参加し、「細胞分裂についてのメカニズム」の研究を行い、何かを解明していくことの楽しさを実感するきっかけとなりました。
就職活動では、当初は製薬会社を中心に活動していました。しかし、何気なく参加した当社の説明会で、トヨタとマイクロソフトが出資していること、現場の開発室長の「グローバルスタンダードを作る」という熱い思いに共感し、最終的に「ビッグデータの活用や新しいことに取り組み、影響力が大きい」当社に入社を決めました。
自分のミッションに気づいたコネクティッドセンター研修
入社後の印象は、とにかく「バッターボックスに立たせてもらえる」ことです。新人に様々なことに挑戦させる、という社風があり、例えば、全従業員の会社方針説明会での発言や、株主総会でのデモ、様々な研修など多くの貴重な機会をいただきました。そして、その時々で背中を押してくれる周りの方がたくさんいます。
印象に残っている研修は、「コネクティッドセンター研修」です。オペレーターは、1本の電話の中でインプットとアウトプットを行っています。学生時代はそういった経験が少なく、オペレーターのすごさを痛感しました。改めて自分の得意なことは静的なものを解析していくことだと感じ、それをどう動的なものに活かしていくかが自分のできることだと気づきました。
研修では、お客様の声やご要望を直接受けることで、トヨタグループだからこそ世間から期待されていることを実感し、先輩が積み重ねてきた信頼や品質を保つ必要があると感じました。これはトヨタの看板を背負っているからこそ感じられることだと思います。
プロジェクトマネジメントを通して
多様な立場の考えを理解
配属は先行企画部、出向したトヨタ自動車e-TOYOTA部で、ビッグデータを使った新サービス開発を行っています。主にプロジェクトマネジメントとして、トヨタ内部署と要件定義やトヨタ部署間あるいは当社開発部との調整を行っています。
配属後2ヵ月は、ビッグデータに慣れるため、ビッグデータ分析をひたすら行いました。例えば、新サービスを開発するための裏付けをとるため、車のCANデータを使い、サービスに必要な燃費算出方法のアルゴリズムの検討などを行いました。CANデータは扱いが特殊で、こんなところでつまずくのか、という点がよくありました。おかしいと思ったら突き進まない、ということを学びました。突き進むと後で全然違うことをやっていたということに気づくんですよね。
現在は車のビッグデータを活用した保険に関係するサービスを担当しており、西日本豪雨で被災した車両の台数算出をテーマにした、データ抽出と分析などを行っています。いろいろな方と関わるため、いろいろな考え方を理解することが必要です。トヨタ自動車様と当社の間でブリッジの役割をする上で、大事にしたいことが「Noと言えること」です。よかれと思い、担当外分野のことを行うと、後からトラブルになる可能性があり、業務範囲の切り分けも大切だと学びました。反対に、「Yes」と言える部分が自分の付加価値になるので、「Yes」の部分を深化させ広げることが重要だと感じています。