事業部 コネクティッドサービス事業室 GM Kotaro.T
大学卒業後、部品メーカーに就職。携帯電話・スマホ向け音響製品・防水音響部品の開発・量産・海外物流全般を経験。新興国における工場立上げなどにも携わる。長男の誕生を機に10か月ほど沖縄の宮古島で隠居生活を送る。その後、スマホ向けフォースセンサーのPM等の経験を経て、モビリティの世界にチャレンジをしたいという思いで2020年に入社。
人々の暮らしに根ざすサービスを海外でも
「進化するフィールドでキャリアシフトしたい」。それがTCへの転職理由でした。部品メーカーで、大手携帯電話・スマホ向けの音響アクセサリー製品・防水音響部品の開発から量産、海外工場の立ち上げなどを経験。さらなる変化を求めて、「モビリティ×ソフトウエア」という未来の可能性に惹かれて入社を決めました。
現在は、アライアンス企業との協業、中東地域の新規プロジェクト立ち上げ推進などを手がけています。海外向けには、TCグループ会社・協力会社と連携して事業を展開。トヨタの資産ともいえる、大規模な情報インフラで集積されたデータを活用して、テレマティクスサービスを提供しています。例えば、DCM(Data
Communication Module)を搭載したクルマの状態を把握し、故障や点検などの必要があればディーラーへの入庫を促進。安全確認や万が一のときの盗難追跡などをアプリ上で行えます。特に中東地域では、生活に欠かせないクルマ。安全安心を提供する、人々の暮らしに根ざすソフトウエアのニーズは、年々、高まっています。
メーカーで培った「現場主義」が役だっている
現場に足を運び、自分の目で見て、肌で感じて、頭で考える。起こっている問題の本質を見極めて解決しようとする、前職で養ったスタンスは、トヨタグループの価値観と通じるものがあります。また、何が起こるかわからない海外プロジェクトでの経験も役だっていますね。前職でのミャンマー工場立ち上げでは、雨が降るとネットが繋がらなくなるトラブルも。異国の地では、想定外などあたりまえ。次の一手を素早く繰り出し、日ごろから予防策を練っておく姿勢も大切です。また、以前、友人に頼まれて、ネット集客、コンテンツ配信、プロダクトローンチなどを手掛けたこともあります。デジタルマーケティングの知見は、今後発揮していける「マーケットイン」の視点を養ってくれました。
ただ、もともと「モビリティ×IT」など新しいサービス立ち上げに関わりたいというのが、わたしの入社動機でした。その点では、調整役が多い現在の仕事とのギャップは感じます。しかし、まだ入社1年目。これまでの経験を活かしながら、自分のバリューを発揮し、「いかにその目標に近づいていくか」を考え、前進していくのも、また醍醐味なのです。
「目の前を変える」が、未来を大きく変える
社会課題を解決し、未来をつないでいく仕事を、近い将来自分自身でも手掛けていきたいと思います。例えば、過疎地域での移動手段の確保や、訪問看護とモビリティの掛け合わせなど。トップシェアメーカーであるトヨタなら、ハードとソフトの強みを活かして、さまざまなソリューションを提供できるはずです。5年後、10年後、そんなプロジェクトに関われたらと思っています。
そうして携わったプロジェクトが形になり、世の中がより良い方向に変わっていくところを目の当たりにしながら、「これがお父さんの仕事だよ」。と、父親として子供にみせていければと思っています。
一方で、ただ夢を語るだけの人では、なにも実現できません。たとえ今の自分の夢とは違う仕事であっても、まずは、いま目の前で起こっていることに全力で取り組める。ロジカルかつクリティカルに課題をとらえ、リアルを推進できる。そんな人となら、きっと歴史を変えるようなサービスを生み出していけると確信しています。未来を見据えながらも、目の前の仕事を心から大切にする。全力を尽くすことが、「その先」につながっていくのだと思います。