お客様と販売店、
メーカーをつなぐシステムを

前職はトヨタ販売店でエンジニアをしていました。その後、システム関連の会社を経て、TCへ。現場の経験とシステムの知識が両方活かせる。それが入社動機です。
現在の部署では、「e-CRB」という販売店顧客向けサービス支援システムの企画・開発・導入を手がけています。このシステムは、トヨタ自動車が培ってきたTPS(Toyota Production System)をベースにした管理手法・改善ノウハウを活かし、来店時から商談、納車後のアフターサービスまでをサポートするもの。お客様とトヨタ販売店、メーカーとの長期的でよりよい信頼関係を築く仕組みです。
守備範囲は、国内だけでなく海外へも。ライドシェアサービス「Grab」と提携した現地の販売店にもe-CRBを導入。走行距離が長く消耗が早い車両を、いかにベストなタイミングで効率的にメンテンナンスするかという課題を解決しています。私自身もシンガポールに渡り、TCのタイ拠点TCAPと協働して、現地でのシステム導入に携わりました。今後は、東南アジアへの進出が増えていくと思います。

トヨタコネクティッド ソリューション事業部 オペレーション改善室 オペレーション改善G 写真

まず現場に足を運び、共感することから始まる

私が担当しているのは、パッケージ商品の導入ではなく、一歩先を見据えた革新的なオペレーションやシステムの企画・導入です。まずは、現状調査から始まり、課題発見、解決策の立案、システム企画・開発、導入、スタッフ教育までトータルに取り組みます。
難しいのは、実際にシステムを使う現場の人たちとの信頼関係づくり。エンジニアにも長年の経験と自分なりのやり方があります。それをいきなり否定して、「こうやって」と口出しするだけでは受け入れてもらえません。「なにが課題なのか。どう改善するべきか」を、一緒に悩み、考え、つくることが大切です。単に使いやすいだけでなく、その先にいるお客様にとってベストなものにすること。「このシステムによって、よりきめ細やかで満足していただけるサービスが提供できる」としっかり理解してもらった上で、導入することが、運用の定着にもつながります。そんな中で、現場を知っている、エンジニアに共感できるのは、自分の強み。これまでの経験が役立っていると感じます。

トヨタコネクティッド ソリューション事業部 オペレーション改善室 オペレーション改善G 写真

「生の声」を大切にする、
そんな文化を培っていきたい

調査から企画、システム構築、導入、教育、アフターサポートまで、全部手がけられるのが、この仕事の魅力。自分が要件を決めてつくったシステムが不評であれば、それはすべて自分の責任です。しかし、それだけに、「以前より仕事がスムーズになった」「お客様が喜んでくれた」などの声をきくと大きなやりがいも感じられます。
忘れてはいけないのは、私たちのミッションはシステムを導入することではなく、あくまで販売店の顧客サービスの品質向上や効率アップ。もし、システム導入以外の方法で、お客様にとって理想的なオペレーションが実現できるなら、それでもいいのです。だからこそ、現場を知り、肌で感じることが重要になります。どんな大量のデータや革新的な開発力があっても、使う人に寄り添えなければ、いいものはつくれない。今後は、現場に積極的に足を運び、生の声を大切にできる人材を育成していきたい。常にシステムのその先にいる人のことを思う。そんな文化を培ってきたいと思います。