プロジェクトを俯瞰でとらえ「120点」で応える

現在、私のグループではデータ利活用のための基盤開発を行っています。DCM(Data Communication Module)を搭載したクルマやネットなどからの情報をマーケティングに活用するための基盤です。生データを収集・分析し、お客さまのご要望に合わせて、提供方法までを提案。これまでにユーザー系SIerでのSE、メーカーでの社内SEを経験しましたが、この「提案」まで手掛けられることが、前職にはなかった醍醐味です。
ご要望をきめ細かくヒアリングしながら、要件の輪郭を明確に描き、足りないところは補完していく。積み上げを繰り返し、お客さまとつくりあげていくプロセスにやりがいを感じます。ときには、システムの内容、スケジュールや予算などの軌道修正や方向転換を提案することも。言われたことをかたちにするのは当たり前。プロジェクトを俯瞰でとらえながら、「120点」で期待に応えること。それがプロとしての役割だと考えています。

トヨタコネクティッド コネクティッドサービス部 WEBサービス室 GM 写真

ナレッジを共有できる柔軟な組織へ

入社当初は、思ったよりプロパーが少ない環境に戸惑ったこともありました。そんな中、気づいたのは、待ちの姿勢ではダメということ。入社したての「無敵期間」に、わからないことは、ひとつ残らず潰しておく。時間が経つほど、聞きづらくなりますからね。一方で、プロパーが少ないということは、任される仕事も大きくなり、成長も早いというメリットも。わたしも、今年の7月からはグループマネージャーを務めています。
今度は、新しい人材を迎える立場。自分の経験を活かし、メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えていきます。一人ひとりの課題を把握し、それぞれのナレッジを組織内で共有。お互いの得意分野をシェアしながら、サポートしていける関係性が理想です。日ごろからのコミュニケーションはもちろん、チャットグループなどを活用しながら、アクティブで柔軟な組織づくりをしていきたいですね。

トヨタコネクティッド コネクティッドサービス部 WEBサービス室 GM 写真

「システムで社会貢献したい」をかたちに

「地元の田舎で暮らす両親の暮らしが、どんどん不便になっていく」。そんな危機感がTCへの入社動機でもありました。徒歩で行ける駅もない、バスも1時間に1本。高齢者になるほど運転には危険が伴うけれど、クルマなしでは生活できない。そんな地域の問題解決に、TCの掲げる「モビリティ×IT」なら、貢献できると思ったのです。
現在、わたしは、そのようなサービスの開発に直接携わっているわけではありません。しかし、未来のモビリティサービスの提供には、データ活用基盤は不可欠です。有用な情報を集め、活用できるように整備してこそ、画期的なソリューションも実現できる。ビッグデータの「入口」を担う立ち位置は大変重要なものだと実感できます。また、現在のプロジェクトで成功体験を積み上げ、スキルを磨き、将来的には地域の人々の暮らしを便利で豊かにできシステム開発も手掛けてみたいですね。「システムで社会をよりよくしていきたい」という思いは大きなモチベーションになります。そして、それを叶えられる環境がここにはあるのです。

ある1日のスケジュール

ある1日のスケジュール表