HISTORY沿革
1996年~1999年 創業前
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- 1996年
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トヨタ自動車株式会社の国内企画部に、業務改善支援室(チームCS)が発足
お客様との接点を拡げるためTCを設立
「工場を6時間で出たクルマが、なぜ販売店で何週間も滞留するのか」。TCのルーツは、当時トヨタ自動車営業本部課長だった豊田章男(現・トヨタ自動車会長)の疑問に遡ります。そこで、1996年「業務改善支援室」(チームCS)を立ち上げ、友山茂樹(元TC社長)を含む70名のメンバーが全国の販売店に常駐。TPSとITを駆使した、販売店での業務改善活動に取り組みました。そして、その活動を通じて、重要なことに気づいたのです。「自動車ビジネスはクルマを売ったら終わりではない。売ったクルマとお客様との接点を維持し続けることが、その基盤にあるべきだ」と。
その結果、1997年誕生したのが画像システム「GAZOO」でした。販売店に設置された端末で、全国の販売店が取り扱う新車・中古車を閲覧できる。当時としては画期的なシステムでした。インターネットサイト「GAZOO.com」も開設。さらに「もっとクルマと生活する楽しさを伝えたい」と、音楽、旅行、ファッションなど、ライフスタイルごと提案するe-コマース「GAZOO商店街」もオープン。ITと自動車事業が融合する時代が来ると予見し、「ITによってお客様との接点を作る」との思いで、豊田氏・友山氏が立ち上げたのが、「ガズーメディアサービス株式会社」。つまり、現在のTCだったのです。
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- 1997年
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画像システム「GAZOO」が誕生
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- 1998年
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インターネットサイト「GAZOO.com」を開設
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- 1999年
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eコマース「GAZOO商店街」をオープン
2000年~2003年 創業期
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- 2000年
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トヨタ自動車株式会社の顧客向けITを推進する、戦略ビジネスユニットとして、「ガズーメディアサービス株式会社」設立
コンビニでお客様との接点を創る「E-TOWER」
2000年、マルチメディアキオスク端末「e-Tower」が、全国のコンビニ7,000店舗に設置され、話題を呼びました。「e-Tower」は、SDカード、メモリスティック、MDなどさまざまな記憶媒体に対応し、衛星配信による音楽データやゲームのダウンロード、カーナビの地図データの更新、チケット予約、デジカメの画像プリント、ATMなどの機能を持つ多機能端末でした。様々な異業種と連携して、革新的なサービスを生み出し、お客様との接点をさらに拡大していく画期的なビジネスモデルは、後にTCが展開していくサービスの原点とも言えるものです。わたしたちがめざす「限りなくカスタマーインへの挑戦」を象徴する専用端末の登場が、当時のメディアを賑わせました。
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- 2001年
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E-TOWER向けコンテンツ衛星配信事業を開始
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- 2002年
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ガズーメディアサービス株式会社がトヨタのテレマティクス事業を統合
テレマティクスサービス「G-BOOK」が誕生全国のファミリーマート、スリーエフに、E-TOWER7,000台を設置完了
「G-BOOK」で、新しいクルマの価値「つながる」を創出
2002年、トヨタは人とクルマと社会を有機的に結ぶテレマティクスサービス「G-BOOK」をスタート。「走る、曲がる、止まる」に加えて、新たなクルマの価値「つながる」を生み出しました。幅広い業界・業種と提携して、ドライバーに多彩なコンテンツやサービスを提供し、安全安心はもちろん、快適便利なモビリティライフを創出するさきがけに。そのマインドは、2007年に発表した第3世代G-BOOKmXへと受け継がれ、最新地図を配信する「マップオンデマンド」や、リアルタイムプローブによる交通情報「Gルート探索」などに対応した業界最先端の総合テレマティクスサービスを展開。また、2010年には急増するスマートフォンユーザー向けに「Smart G-BOOK」も開始しています。
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- 2003年
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「デジタルメディアサービス株式会社」へ社名変更
株式会社SUBARUへ「SUBARU G-BOOK」を提供開始
2004年~2010年
グローバル進出
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- 2004年
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マツダ株式会社へ「MAZDA G-BOOK」を提供開始
タイに子会社TCAP(TOYOTA Connected Asia Pacific Ltd.)を設立
トヨタ自動車株式会社がタイ(TMT)において「e-CRB」を展開開始
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- 2005年
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「G-BOOK ALPHA」を提供開始
中国に子会社TCCN(TOYOTA Connected Beijing)を設立
国内LEXUS向けテレマティクスサービス「G-Link」を提供開始
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- 2006年
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マツダ株式会社へ「MAZDA G-BOOK ALPHA」を提供開始
トヨタ自動車株式会社が中国(GTMC)の全販売店で「e-CRB」を導入
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- 2007年
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「G-BOOK mX」の提供開始
トヨタ自動車株式会社が「GAZOO Racing」の活動開始、
専用サイトにて実況中継実施
株式会社SUBARUへ「SUBARU G-BOOK ALPHA」を提供開始
プライバシーマーク取得
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- 2008年
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「トヨタメディアサービス株式会社」に社名変更
トヨタ自動車株式会社が中国(GTMC)でSLIMを展開開始
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- 2009年
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中国でテレマティクスサービス「G-BOOK」を提供開始
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- 2010年
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法人向けテレマティクスサービス「G-BOOK BIZ」を提供開始
株式会社SUBARUへ「SUBARU G-BOOK mX」を提供開始
スマートフォン向けテレマティクスサービス「smart G-BOOK」を提供開始
2011年~2015年
コネクティッド事業開始
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- 2011年
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インドに子会社TCIN(TOYOTA Connected India pvt. Ltd.)を設立
トヨタ自動車株式会社がインドで「e-CRB」を展開開始
PHV/EV向け普通充電スタンド「G-Station」を開発・販売開始
マイクロソフト・コーポレーション、セールスフォース・ドットコムと資本提携
トヨタ自動車株式会社の「トヨタスマートセンター」を開発
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- 2012年
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タイでスマートフォン向けテレマティクスサービス「T-Connect」を提供開始
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- 2013年
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トヨタ自動車株式会社の「ビッグデータ交通情報サービス」を開発
UAEに子会社TCME(TOYTOA Connected Middle East FZCO.)を設立
超小型EVシェアリングサービス「Ha:mo」のシステム運用開始
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- 2014年
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テレマティクスサービス「T-Connect」を提供開始
中近東でスマートフォン向けテレマティクスサービス、
「T-Connect」を提供開始
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- 2015年
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スマートフォン向け充電器施設情報検索アプリ、
「全国EV・PHV充電まっぷ」を提供開始
EV/PHV向け充電スタンド「G-Station II」を開発・販売開始
2016年~
コネクティッド事業の拡大
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- 2016年
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法人向けテレマティクスサービス「TransLog」を提供開始
北米に子会社TCNA(TOYOTA Connected North America, Inc.)を設立トヨタ自動車株式会社のMSPF(モビリティサービス・プラットフォーム)を構築・運用開始
スマートフォン向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」を提供開始
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- 2017年
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インドでスマートフォン向けテレマティクスサービス、「TOYOTA Connect」を提供開始
「トヨタコネクティッド株式会社」に社名変更
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- 2018年
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新型システム台車「ICU(Intensive Care Unit)」を発売
イギリスに子会社TCEU(TOYOTA Connected Europe, Ltd.)を設立
TCNAがハワイ州でカーシェアサービス「Hui」を提供開始
海外子会社の社名を「トヨタコネクティッド」に統一モビリティサービスを北米・欧州でグローバルに展開
海外市場でのモビリティサービスのニーズの高まりを受け、2016年アメリカ・テキサスに「TOYOTA Connected North America(以下TCNA)」を、2018年イギリス・ロンドンに「TOYOTA Connected Europe, Limited(以下TCEU)」を設立。トヨタのモビリティサービスプラットフォーム(MSPF)の開発強化を図り、クルマから収集されるデータを安全に集積・解析するトヨタ・ビッグ・データ・センター(TBDC)の現地での運営管理、情報セキュリティ対策に取り組んでいます。2018年には、TCNAがハワイ州でServco社のカーシェアサービス「Hui」を運用開始するなど、多様で豊かなモビリティライフを海外のお客様にもお届けしています。
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- 2019年
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インドの子会社TCINがチェンナイに新オフィスを設立
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- 2020年
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NTTデータとモビリティサービス事業分野における業務提携を開始